2006/09/06 シトカ
シトカはロシア文化が色濃く残る町。
タマネギ屋根の建物があったり、おみやげ屋さんではマトリーシカ人形(入れ子人形)を売っていたりします。

きょうは朝入港したあとに小さなボートに乗り換え、小島へアラスカの動植物を見にでかけました。
上の写真はケルプにつかまってあおむけになっているラッコたち。写真中央の黒い物体がそうなんだけど、わかりにくいよね。

上陸した小島でまず見つけたのはシカの足跡。それもごく新しいものみたい。
ボートの船長からは、クマよけの笛と、遭遇してしまった時の心得が伝えられる。
え〜、クマですか〜?
「あまり島の奥に入らないで、他の人から見える範囲にいてください」と言われる。
はい、行きません。

島から帰って、船でランチ。船に戻ればいつでも何かしら食べられるというのはとてもいいです。
時間を気にせずに遊べるからね。
再び上陸しておみやげやさんをひやかす。けんけんはボアの暖かそうなシープスキンの室内履きを買った。

夜は船のラウンジで、ラスベガスにも出ていたというマジックショーを見る。夫婦2人でのマジックなんだけど、しゃべりも楽しいし、マジックの仕掛けも大きいし、なかなか楽しかったです。

2006/09/05 氷河の海
静かな海。船のエンジン音もほとんど聞こえない。
きょうはハバードグレイシャーという、氷河が目の前に見える湾内に半日とどまる。
上陸はできないけれど、氷河はあまりに大きいので海からその全景を眺めるだけでじゅうぶん堪能できる。

自分の部屋のベランダでけんけんと並んで氷河を眺めていると、
時々「ドドドーン」という音がする。
氷河の先端が崩れて、海になだれ込んでいる音。
音がしてからそちらの方を見ても、崩れた後の水しぶきしか見えないんだけれど、
望遠レンズで何枚も撮るうちには見事な水しぶきが撮れたりした。

今回の旅は、この風景を見るために来たようなもの。
このスケールの大きさは来てみてはじめて実感できる。
それにこの静けさ。とても非日常的な時間でした。

夕食前には船長と写真を撮れる時間がセットされていたので
いそいそとおめかしして出かける。
若くてハンサムな船長と二人で写真を撮りたかったのに、
真ん中にけんけんが入ってしまったの。残念。
2006/09/04 ジュノー
きょうは11時頃にジュノーの港に入る予定。ジュノーは19世紀終わりにアラスカでゴールドラッシュが起こったときに栄えた町です。
6時頃に目が覚めて、ベランダに出てみると、氷の塊がたくさん浮いてる!
きのう1日航海したから、もうずいぶん北上したんだね。
このあたりはクジラが見られるというので、急いで着替えて、カメラと双眼鏡とトランシーバーを持って船の最上階・最前部の大きなガラス張りのラウンジへ。トランシーバーは、まだ寝ているけんけんと交信するため。

クジラを見に集まった人たちが、熱いコーヒーを飲みながら思い思いに外を眺めている。広いラウンジにはたくさんの椅子やソファがあるので、私も陣地を決めて外を眺める。
周りの人の「ほらあそこ!」という指差す方を見ると、見事なクジラの尾が見えた。何頭ものイルカの群れが、船のすぐそばをあいさつするように平行して泳いでいる。
トランシーバーでけんけんを呼び出し、しばらく雄大な海とクジラをながめていた。

ジュノーでのお楽しみは、ヘリコプターで氷河の上に降りること!
きれいな氷河を眺めながら30分くらい飛んだ後、氷河の上に着陸。不思議なくらい青い氷。のぞき込むのが怖いようなクレバス。遠くから見るのと、自分がその上に立つのでは全く見え方が違う。

船に戻って昼食をとり、午後はバスでまた氷河の近くの公園へ行ったり、サーモンを食べさせてくれるお店に行ったり。
天気は曇りだったけれど、一日外でアラスカを満喫しました。
2006/09/03 船での生活
今日は一日航海の日。退屈しちゃうかと思ったけれど、船上ではいろいろなイベントがあって、結構楽しめます。毎晩、次の日のイベントプログラムが部屋に届いているので、それを見ながら「あしたは何をしようか」とふたりで考えます。

それに、24時間必ず何か食べることができるので、何時に食事しておかなきゃ、というようなこともありません。早起きの人も、お寝坊さんも、自分のペースで1日を過ごせるのです。

私は6:30に起きて外の風にあたりながらデッキをおさんぽ。ビュッフェで軽く朝食のあと、「デジタルカメラセミナー」と「ダイヤモンドとタンザナイトについてのセミナー」(アラスカは宝石が特産のひとつらしい)を聞いて、グリルで昼食。
午後は地図を持って船の中の探検をして、15時にはお茶。それから部屋に戻って今夜のフォーマルナイトの準備です。ゴージャスなドレスの人も、シンプルなワンピースの人もいろいろだったけど、総じてみんな上品な装いでした。大人の雰囲気ですね。
もちろん私もドレスアップしましたよ〜。黒地に銀のラインストーンのドレスで、けんけんはタキシード、船のあちこちにいるプロのカメラマンに写真を撮ってもらいました。あとから写真を見ると、幸せいっぱいという顔の私の横で、居心地の悪そうなひきつった笑いのけんけん。楽しかったのは私だけ?(まいっか)
2006/09/02 シアトルを出航
午後に成田を出発してシアトルへ。そのままクルーズ船に乗るのでフライトが遅れたら困るな、と思っていたのですが、UAはちゃんと時刻通りに到着しました。
空港内で荷物を受け取ると、すぐそばにクルーズ客用の荷物係さんがいるので、ここでスーツケースは預けます。空港のドアを出るとすぐにクルーズ船ゆきのバス乗り場があり、クルーズ客の多さをうかがわせます。

乗船ターミナルでは、事前にオンラインで乗船登録をしておいたのでそのプリントアウトを見せるだけ。パスポートの確認と、精算用のクレジットカードの登録をして船のルームキーを受け取ります。
乗船したのは11時すぎ。出航は16時だけれど、もうお客さんが続々と乗船してきてにぎやかです。

部屋にはまだ入れないのでレストランでランチ。船の中の地図をもらって、あちこち見て歩いているうちに「お部屋の用意ができました」というアナウンスを聞いて部屋へ。今回は初クルーズなので、奮発してベランダ付きにしちゃいました。やっぱり開放感があって正解です。
部屋は広くはないけれど、機能的な収納スペースがあるので、スーツケースの中を全部出してすっきりしまえます。クロゼットにハンガーが40本くらいあったのでびっくり。そうか、このくらい服を持ち込む人もいるのね…。

そうこうしているうちに出航時間。特に汽笛もなく、動き始めたのがわからないくらいスムースに、出航したのでした。

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